ハムラエ編集部的要約にてご紹介です。
玉川兄弟は、兄のしょうえもんと弟のせいえもんの兄弟。江戸時代初期の水不足を解消するため、多摩川の水を羽村から四谷大木戸(約43km)を通って虎ノ門(約84km)までの玉川上水を、幕府からの6000両(約4億5千万円)に加えて、玉川家の私財を投じた3000両をかけて、約1年半で工事を完了しました。
幕府からは氏帯刀(武士の特権)を許され、玉川姓を賜り、4年200石分(約2000万)の給料で永代玉川上水役に任命されますが、羽村堰がよく壊れるため、それでは足りないと懇願すると、修復費(水上修復料銀)が出ることになりました。
政府は、兄弟の死後、約15年後の明治44年(1911年)に従五位(16段階の上から10番目)を追贈しました。
昭和33年(1958年)に、玉川兄弟の銅像が完成。
ちなみに、後ろが兄、前が弟です。そして弟が持っているのは武器ではなくて、間竿(けんざお)という測量の道具です。
JR羽村駅から羽村堰、玉川兄弟の像まで徒歩約13分です。
今回の取材は秋晴れの一日でしたが、春には満開の桜に包まれる兄弟の像をみることができます。
皆さまのお散歩コースの一つにいかがでしょうか?
【参考文献】
国土交通省 関東地方整備局
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000100739.pdf